中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

タンパク質を考える(終わり)

 これまでに、たんぱく質とは何か、細胞とは何かを考えてきましたが、

今回をもって終了いたします。

 最後に書いておきたいのは、食物の持っているタンパク質を食べるのですが、

すべて食べたものは分解され、食物の持っていたタンパク質が、体内のどこかで

働くわけではありません。

 どんなに焼き肉を食べても、明日すぐに元気になるものではないのです。

いいかえれば、動植物が持っていたタンパク質は人間の体内で22種類の

アミノ酸にいったん分解され、細胞の働きによって「人間のためのタンパク質」

が、新たに体内で作られているということです。

 人間用のタンパク質は約6万か7万種類もあります。一口にタンパク質と

言っても、それぞれに働きが違うのです。それほど多くの種類のタンパク質を

つくっているのは細胞であり、細胞の核の中にあるDNAの命令によって、各細胞

ごとにタンパク質が作られています。健康になるのもタンパク質、病気になるのも

タンパク質の異常です。多くの病気はタンパク質の異常によって起こっていることも

憶えておいてください。

 たんぱく質だけ摂取すればよいのではなく、DNAが命令するアミノ酸が胎内に備わっていなければ、必要でないものが作られてしまいます。

 あらゆるものを食べ、体が求めるアミノ酸のもとになるたくさんの食材にあるタンパク質を摂取していないと、体が求めている、ものを作ることが出来ません。

 昨日書いた豆苗の話は、その一端でもあります。

多くのスポーツ選手には、意外と短命な人が多いものです。食事に問題があるのかもしれないと思っています。

 寿命を全うすることは意外とむつかしいものです。偏る人は寿命を全うできないかもと思います。美貌を保つためには、正しい食事を心がけることです。

 美しく、少しでも健やかに(動けるということ)人生という時間を楽しみながら過ごしましょう。