私たちの身体の約60%~70%は水分ですが、固形成分の約20%はタンパク質なのです。
ヒトのタンパク質を構成しているのは、20種類のアミノ酸が枝分かれすることなく、1列につながってできています。
食品として摂取したタンパク質は、ものはアミノ酸という構成要素まで分解され、再びアミノ酸をつないでタンパク質を作り出すということを繰り返しています。
このサイクル運動こそが、生命活動の根本なのです。タンパク質なくしてヒトは生きていけません。
最も肝心なことは、タンパク質がどのようにして、どこで作られるかです。一番大切な基本です。
たんぱく質は「細胞でつくられます」。 では、細胞ってヒトの体の中にいくつあるのでしょうか。 中学校や高校で習ったかもしれませんが、憶えていないでしょうね。
多くの人は「60兆」と覚えているでしょうね。 いつも思っていたことですが、
体重がかなり違うのでみんな60兆個というのは、どうしてって。 でも、どんな本を読んでも60兆個と書かれている。 専門的な本にも60兆個と書いてある。
だれもが不審に思わないのもおかしい。 だれも異論を唱えないのも不思議なことだ。
ところが2013年になって、やっとイタリアの有名な科学者が「43兆2⃣千万個」だと論文で発表した。 それ以降は、60兆個と43兆個が横並びに使われている。
まだ新しい論文に対して異論が出ていないのだが、反論も出ていない。 正確な数字は、どうも分からないらしい。
細胞にも大きい細胞と小さい細胞があるので、それの平均値と体重でおおよその細胞数が60兆個ということだったようだ。
もし、正確に数えようとするとどうなるか。 細胞はおおよそ10ミクロン~20ミクロンです。 1ミリの100分の1~50分の1ですから肉眼では見えません。
細胞を一直線に並べると60万キロメートルとなるという。人体は想像を超える工場のようにも思えます。
ここでは「タンパク質」について書いていますが、タンパク質というのはヒトの体に数万種類あると言われる。 タンパク質は一種類ではないのです。
そのたんぱく質を作っているのは細胞の中にある「核」から出てくるDNAの指示に従って細胞内で作られています。
今日は「細胞」「DNA」「細胞核」という三つの言葉をしっかり覚えておいてくださいね。
では(4)で会いましょう。