中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

タンパク質をかんがえる(4)

」 生物学に関心のある人は(4)までで面白く感じたことと思います。

タンパク質は、ある意味で簡単でありながら、すごく難しい学問ですが、

私がここで書こうとしているのは、入り口までのご案内ですから、その奥は

各自でどんどん進めていってくださいね。

 さて、細胞、DNA、各細胞についてはご記憶してくださいましたよね。

次に覚えておいていただきたいのは「アミノ酸」です。アミノ酸は全部で

20種しかありませんが、体の中で作れるものと作れないものがあります。

必須アミノ酸」という言葉を聞いたことがあるでしょう。言葉をちゃんと

覚えておくと役に立ちます。

 先に「細胞」について書きました、さわりだけ書きましょう。

 私たちは、だれもがたった一つの細胞から始まっています。43兆個とか

60兆個などというとてつもない数ではなく、たった一つの「受精卵」という細胞

が命の最初です。

 初めの細胞が2個になり、4個になり、8個になり、16個になり32個になり

64個になり128個へと増えていく。こういうことを細胞分裂と言います。

 細胞分裂が起こるたびに細胞数が倍増していきますが、いつどのようにして

受精卵から、手足が出来て、内臓などが出来ていくのかは定かではありません。

 女性器と男性器がいつできるのか?実は女性器のほうが先に造られて、あとから

女性器に変わっていくのです。男性の生殖器の裏側には女性器が縫い合わされた

あとが残っておりますので、どうかご自分でチェックしてみてください。

 体がどんどん作られていく過程で、大木が枝分かれしていくように、内臓になる

細胞、皮膚細胞になる細胞など複雑怪奇なほどにどんどんと枝分かれしていきます。

 ですから細胞の形は千差万別に異なっています。枝分かれの時に幹細胞というものが

つくられ、枝から先の細胞に異変があったとき幹細胞が支援します。

 話は飛びますが、がんの転移で恐ろしいのは幹細胞ががんになった場合は、他の臓器に転移しやすく死亡例が増えることになります。

 これはちょっと難しい話なので、ああそうか程度で認識しておいてください。

 いずれにしても、ヒトの体が作られるまでに複雑な過程を何度も行われながら作り上げられるのです。 そのようなことを知っていると、命を粗末にはできないでしょう。

 すべての細胞でタンパク質は作られる。すべての細胞でDNAの「指示に従って」

タンパク質が作られます。

 しかも、作られたタンパク質の「行き先の荷札まで」付けられているのです。