マスコミも経営がしんどいからか、何でもありの広告を掲載する
ようになった。特に健康食品の広告の扱いが難しいらしい。
健康食品は「・・・に効く」という言い方は許されていないが、消費者が
思い違いすることを期待しての文言や言い回しが多い。
大きな紙面の3分の1を占めるような広告を見ると、多くの人が新聞が
掲載しているのだから嘘ではないだろうと思う人も少なくないようだ。
詳しく書きたいところだが、読み手もしんどいだろうと思うので簡単に
説明しておこう。分らない場合は質問してください。
(1)酵素とは、体の中の化学反応に必要な媒体である。体の中では、まことに
不思議な化学反応が起こっていて、私たちの体を支えてくれている。
(2)酵素には多くのタイプがあって、それぞれに働きが違う。
たとえば、唾液の中の酵素はでんぷんを分解しますし、胃液に含まれて
いる酵素はタンパク質を分解する。
(3)酵素はタンパク質を材料にして作られる。
(4)タンパク質は、20種のアミノ酸が何十~何万と繋がってできる。
(5)人間の体内のタンパク質は数万と言う種類がある。
(6)それぞれのタンパク質は、体内にある60兆もの細胞内で作られるが、
細胞内にあるDNAの命令によって作られる。
(7)以上のような関係から、酵素とは体内で作られるものであって、体外から
取り入れることは不可能なのだ。
発生する場合もある。
(9)多くの病気は、タンパク質の変異によって起こっている。がんもその一つである。
(10)ついでに書くならば、コラーゲンいっぱい!!なんていうセリフもよく聞くが
コラーゲンはタンパク質である。
体内のタンパク質の半分近くがコラーゲンなのでありがたがって食べなくても足りている。
(11)コンドロイチンなんて分子が大きすぎて、服用したからと言ってそのまま体内
には入れない。
(12)食べたものがどうなっているのか、どのようななっているのかを知らない人たち
が、健康食品をありがたがって購入している。
もっと詳しく書かないと分ってもらえないかなとは思うが、体の基本と言うものを
しっかり学びなおしてほしいなと思っている。
人間って、、とても不思議な生き物なのだから。