中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

タンパク質を考える(25)

 ミネラルやビタミンが私たちに必須である理由は、酵素という物質の

材料や活性成分として働くからです。

 むしろ、酵素なくして生命なしと言われるほどです。実際には、酵素こそが

生命活動の主役なのです。細胞がDNAの設計図を基に体を成り立たせているのは、

すべて酵素の働きによるものです。

 そんな体内での働きをするのが食べ物に含まれる酵素です。植物酵素は生の

食べ物や発酵食品に含まれています。

 アメリカでは「ライフフード」(生の食べ物)が大いに推奨されています。

食事の四分の三を生で食べましょうというほどです。

 よく考えると、生で食べられる食品って結構あるものですよね。生産地に近い

場所であれば、大根でも生で食べられる。

 昨日書きましたように、活性酸素を含む食事が多ければ、細胞を攻撃して

傷つけることがあります。 ミクロの単位の細胞が全身にあり、その中にDNAが

細い紐のような形で次つぎと複製し続けています。ということは、攻撃を受けると

DNAの配列を乱される、すなわちDNAが傷つけられるのです。少々の間違いは

修復能力によって直されますが、なんども傷を受けることによって「がん」が

発生します。

「がん」は、多くの場合、外からくるものではなくて、「生活習慣で発生する」と

言われているのは、その為です。

 胃腸から入ってきた食べ物は、胃腸で分解されます。有毒なものなどは肝臓で

化学的に処理します。血液中から送られてきた有害物質を処理したうえで、腸を

通じてたいがいに排泄されます。 ついでに言えば、あまり水を摂取しない人は

水分不足になりますね。そうすると尿をきれいにしている腎臓が、水を使いまわし

して全身に送ることになります。言い換えれば腎臓の負担を増やすことになるのです。

 栄養というものは血管を通じて前進の細胞に運ばれ、それぞれの細胞の中でエネルギーを生み出しているのですから、過不足なしの栄養分を摂るということは簡単なようであり、むつかしいことでもありますね。

 家族で食べる場合はバランスが取れやすいけれど、一人暮らしだとむつかしいということを現在実感中です。