米を精米したために失われるのはビタミンB1だけではなく、
ほかのビタミン類、マグネシュウムなどがあります。
マグネシュウムは、体を構成する、一つ、一つの細胞の活性に
関わる最も重要な栄養素の一つです。
疲労という現象は細胞の中に必要な栄養素が失われ、逆に必要としない
物質が増えた結果、エネルギーが十分に作り出せない状態ともいえます。
だから玄米を食べなさいと、わたしは言わない。何の抵抗もなく食べられる
人は食べたほうがよい。 しかし、ずっと玄米食を続けながらも、病気になった
人が多くいることも知っています。
私自身は、15歳までは麦が半分混じった「麦飯」を食べていて、16歳の
時に雇っていただいたお家で毎日、それまでに食べたこともない美食を食べさせて
頂いた。身長が一年で15センチも伸びたのは、精神的にリラックスできたのと、
このお家の食事のおかげだと、いまも角田さんに感謝しています。
私はこれまでの89歳を通して言えることは、野菜をたくさん食べたという
ことぐらいでしょう。 ベジタリアンではありません。なんでも食べますが、
肉だけ、魚だけという食事は避けて、野菜がいっぱいという食事がすきなのです。
そういう意味では、味噌汁というのはとても便利な食べ物と言えます。余り物の
野菜を入れれば簡単に作れるからです。
炒め物もよいでしょう。わたしは、オリーブオイルを少しだけ入れて炒めます。
油の取りすぎには気を付けています。
3年前、偽関節で、座ることも立つことも出来なくなって、食べることが大好き
わたしが食べられなくなって激やせしました。 そんな時に孫娘が健康補助食品
という、チューブ入りのものを持ってきてくれました。 その中の一本がマグネシュウム補給でした。 その時の私にはぴったりな「補給」になったのでしょう。
その後食欲が回復して(奇跡のような人)と介護の人に言われましたが、ヒトの命を
支えているのは「食べ物」です。
食事で取り入れたもので、細胞は酸素を使い炭水化物や脂肪などを燃やしエネルギーを作り出します。しかし、その際にはならず活性酸素という分子も発生します。
細胞の働きが正常であれば活性酸素も有効利用されるのですが、加齢とともに
有効利用できずに、細胞を傷つけてしまうから厄介です。 そういう時に役立つのが
野菜類に含まれる微量の成分なのです。