中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

タンパク質を考える(11)小胞体など

 昨日は細胞の中の写真、一昨日は細胞の全体図のものを掲載しましたが、

これを見比べながら見てくださった方がいらっしゃるでしょうか。

 もちろんすでによくご存じの方は(なんでこんな初歩的なことを書くのか)

と思っておられるかもしれませんし、読んでくださらないかもと懸念しています。

 これでもまだ難しいよとおっしゃる方もいて、わかりやすく書くのも大変です。

書いている私は、今更ながら細胞やタンパク質の働きに感動しております。よくぞ

これほどの精密なものを与えてくださっていることに感謝です。

 何事も、よく知ったうえで感謝の気持ちを失わなければ、辛いことも、悲しい

ことも乗り越えられる。 私は子供のころから(何でも知りたい)とあらゆることに

関心を持って生きてきました。 この齢になっても興味、関心事には事欠きません。

そういう気持ちを持ち続ける限り、暇はありません。次々と興味、関心事が続く

限り、認知症になりにくいのです。 どうか、認知症予防のためにも、深く掘り下げて考えるようにいたしましょう。

 さて、細胞の話に戻りましょう。 目に見えない、こんな小さなものの中に、こんなにも精密なものがあるなんて、驚きです。

 「核」のそばに網目状の「小胞体」というものがあります。その表面に

リボソーム」というタンパク質をつくる装置があります。作られたタンパク質は

直ちに小胞体の内部に輸送される。

 小胞体の中で一人前のタンパク質として構造を獲得したり、修飾を受けたタンパク質は、小胞体から「ゴルジ体」へと輸送され、さらにゴルジ体から細胞の外へと運び出されるます。それを中央分泌系と呼びます。

 ヒトにとってとても大事なものの一つに「酸素」があります。酸素は私たちのエネルギーのもとでもありますが、酸素が毒性を持っていることもあります。

 よく耳にする「活性酸素」というのは、老化の大敵とも言われていますが、これらを

分解してくれるのが「ベルオキシソーム」なのです。そんな働きをするものが細胞内に

備わっているのです。

 昨日の写真の中に「ミトコンドリア」という字が見えたでしょう。とても重要な

働きをしています。植物の葉緑体と同じように、エネルギーを作り出すための発電所

的な役割を果たしています。

 明日はミトコンドリアを少し掘り下げましょう。