中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

治水は、遠い昔から人類の課題

 台風で怖いのは強風ではな、く雨による水の被害だ!!と、何度も何度も

書いている。 台風でなくても偏西風に乗ってやってくる雨雲による降雨は

恐ろしい。 最近は「飢饉」という言葉をあまり使わなくなったが、雨が降らずに

穀物が採れなくて人々が飢えて死ぬ・・・という飢饉も怖い。 雨が適当に

降ってくれるとよいのだが、なかなか適当に降ってくれるとは限らない。

雨が少ないと、水道水にも困ることになり、農業用水にも困る。 雨が降りすぎ

ると、今回のように洪水が発生してしまう。 日本の場合は山が多く、山から

海までの距離が短く、一気に水があふれて洪水が発生する。 遠い昔から

治水が政の中でも最も重要視されてきたものだった。

 人々がどこに住むのか??という問題も併せて考えなければならない。

人間が本来住んではいけない場所というものがある。 しかし、それでも

人々は、仕方なく「危ない地域」にも住むことになってしまう。 そういう危ない

地域というのは必ず事前に分っている場所でもある。 今回の熊本の

球磨川の氾濫でも、地形的に洪水が襲ってくるだろうという場所は、あらかじめ

分かっている。 分かっていながらも、そこに特別養護老人ホームを建てることに

なったいきさつは分からない。 予想外、想定外という事態も世の中には多い。

だから一概に決められることではないが、ある程度予想できることは、できれば

避けたいものだ。 球磨川の場合、治水の難しい川であったとされる。いかし、

現在の工法をもってすれば、解決不可能とも言えないだろう。 地下トンネルを

利用して海へ水を逃す方法をぜひ考えてみてほしいものだ。