政府が家庭教育のなかに含まれる「しつけ」に関して「体罰」の
定義を決めようとして指針案をだしている。もちろん子供が望まない
体罰など私はやったことはないし、体罰には、もとより反対なのだが、
今回の指針案には、どこか違和感がある。こんなことまで政府が決め
るのか?という違和感なのだ。世界の家庭教育の指針を私は知らない
が、こういう決め方をしている国が多いのだろうか? 85年間以上
生きてきて、自分なりの家庭教育の在り方というものを持っているが、
お上から、、こうだよ!って決められるなんて・・と思ってしまう。
指針案で挙げられた体罰や子供の心を傷つける行為の例として
以下のようなことが書かれている。皆さんはどう思われますか。
※ 言葉で3回注意したが言うことを聞かないので頬をたたいた。
※ 大切なものにいたずらしたので長時間、正座させた。
※ 友達を殴りけがをさせたので、子どもを殴った。
※ 他人の物を盗んだので、罰として尻をたたいた。
※ 宿題をしなかったので、夕食を与えなかった。
※ 冗談のつもりで「おまえなんか生まれてこなければよかった」
など、子どもの存在を否定するようなことを言った。
※ やる気を出させるために、きょうだいを引き合いに出して
ダメだしや無視をした。
以上の例の中で、私は一度だけだけど、娘を1時間、板間のうえで
正座させたことがある。友達に石を投げたのを目撃したからだった。
実はわたしは忘れていたのだが、娘が50歳を超えてから言ったこと
がある。あのとき、私だけ正座させられていたら、私は全く違う思いで
パパのことをみたかも知れないけど、あの時、パパも一緒に1時間
正座をしていたので、素直になれた・・と。難しいね。しつけっていう
ものは・・。確かに、今の親たちは、自分たちがしつけを受けてこな
かった人が多いので、自分の子供たちにどのようにしつけをするのか
さえ知らないという人が多い。だから、こどもに暴力を振るう場合が
あるのかもしれないが、厚労省はもっと、もっと親の教育に熱心に
なるべきであって、こうした指針を示して規制するなんて、そりゃあ、
だめでしょう!!といいたい。