どうもややこしい。諱(いみな)と諡(おくりな)のことだ。
諱(いみな)は、忌み名とも呼ばれ、諡(おくりな)は送り名とも言われる。
どちらも死後に用いられる名前なのだ。
死後につける名ではあるが、戒名ではない。戒名とは仏教での場合で
使うという決まりはなさそうだ。この辺りがややこしい。日本の場合は
中国から持ち込まれた習慣や、日本独自に取捨選択した習慣などが
混合していているからだと思われる。
日本の時代物(ドラマや小説など)では信長、秀吉、家康などというが、
これらは、諱(いみな)であって、生前には使われないのが普通だった。
元服後に「諱(いみな)」と、烏帽子親によって仮名(けみょう)が与えられる。
普通は「けみょう」で呼ばれていたのだそうだ。
司馬遼太郎さんはエッセイでこういうことを詳しく書かれている。
改めて、諱(いみな)と諡(おくりな)のことを書いてみた。
生前の信長、秀吉、家康が、どのように呼ばれていたか・・それぞれ、子供
時代から成長するごとに、呼び名も変わっていったようなのだ。
本格的時代もの小説を数多く読むと分かるやもしれん。