秀吉が祀られていたり、人間が神になっている。
日本中のいたるところに人間から神様になった人が五万といる。
でも、あなたは神にはなれない・・どうして?? その答えは
死後に火葬されるからです。 秀吉は「死後は焼酎漬けにして
保存せよ」と遺言を残している。神になりたいからだという。
仏教は死後は火葬にする。そして死後は「仏」になっても神には
ならない。秀吉の死後、いったんは神になれたが、家康がそれを
没にしてしまった。やがて明治政府によって再び神に戻された。
豊国神社は秀吉が祀られている。家康は東照宮で今も人気ものだ。
湊川神社は元旦に詣でる人が多い。本当はそれほど凄い人ではな
かったのではと思えるひとだが、昔は教科書で教えられた楠正成
である。今でも「桜井の別れ」の歌を覚えている。死者がすべて
火葬されるようになってからは新しい神は生まれていないのでは
ないか。戦争中は沢山の神が作られた。靖国神社に祭られている
戦死者はすべて神ということになっている。私は身近に3人の神を
知っていることになる。いったい神様とは、なに様なのだ?
宮司の娘である妻などは、そういうことを考えようともしないで、
生きている。パースにいる頃、ある宗教の方(日本人二人)が
わが家に来た。玄関で、あなたは何か宗教をお持ちですか・・
というようなことを聞かれたらしい。シントウです・・と答え
ると、シントウってなんですか?と訊かれたそうである。
イントウとは「神道」なのだが、その二人は初めて聞いたと
言ったそうだ。妻は神道がなにかも考えようとはしない。
そう言う人が多いから神社は維持できているのだろうと
思っている。100円硬貨を賽銭箱に投げ込んで、厚かましい
ことをいろいろと願う日本人は平和ボケしている民族なのだ。