中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

迷い子の英国はどこへいくのか?

 EU離脱問題で英国は議会も国内も揺れ動き、一向に行く手さえ決められない。
英国の政治的状況は日々悪化しているが、メイ首相に指導力がないからなのか?
  この状況をつくりだした元凶は、離脱強硬派といわれる保守党の50人ほどの
下院議員である。
彼らは一貫して欧州との妥協に反対してきた。言い換えれば、憎きドイツがEUを
コントロールしていることが腹立たしいのだ。 イギリスのドイツ嫌いは戦争後も
変わらない。 それなら最初からEUに入らなければよかったのに、最初は加入
していなかったEUに加入してみると、そこはドイツの舞台だった・・・と、英国の
強硬派は考えている。彼らは「主権を守れ」 との主張を繰り返している。
 もう一度の国民投票という打開策にも耳をかさず、欧州からの孤立という古き
良き時代の郷愁をひきずっている。
    イギリスと言う国を多くの人々は・・特に日本人は勘違いしているのではないかと
思っている。 アメリカを第2次世界大戦に引きずり込んだのも、核兵器製造を米国に
働きかけたのも英国なのだ。 これには沢山の資料がある。でも、多くの日本人は
そんな資料に目を向けようともしない。 それでも紳士の国として、これまで上手に
生きてきたのだったが、今回は料理と同じように不味いものしか作れないのだろうか。
 イギリスがEU離脱すれば、経済が悪化するのは目に見えている。目を覚ませ英国
と言っては失礼なのだろうか?
 世界の各地に植民地を持ち、収奪し、大きな利益を確保してきた英国はもうない。