英国の欧州連合(EU)離脱が再び迷走を始めた。
英議会は19日、離脱期限の来年1月末までの延期要請を求める
内容の動議を可決し、ジョンソン首相がEUとの間でまとめた
合意案は採決もすることなく見送りになった。
もともと英国はEU加盟に乗り気ではなくEU結成6年目に
加入したのだったし、共通通貨のユーローにも入っていない。
派が少しだが多数になった。 ところが、離脱するとどうなる
かを事前に詳しく国民に知らせていなかったために大きな混乱
を招く元となったのだった。加盟で受ける恩恵と離脱で受ける
恩恵を秤にかければ、加盟したままの方が得策だろうという
計算もある。 ただ、ドイツやフランスが大きな顔をしている
EUにいることがプライド的に許せないという国民性もある。
まだまだ迷走は続きそうだ。メイ首相があれほど頑張ったが
ダメだった。新しく選ばれたジョンソン氏は英国のトランプか
と、思わせる人物だけにすんなりとまとめるのは難しいだろう。
総選挙で、すべてをやり直す以外に道はないかもしれない。