英国の総選挙は保守党の歴史的大勝利になった。
保守党の勝利は予想されていたが、予想以上の大勝利と
言うことで、EUからの離脱が加速するのは間違いない。
英国民がそれを望んで投票したということだから、それは
それで良いことだ。 しかし、離脱後どのようになるかは、
だれも・・と言っていいほど・・分からない。
離脱後に迷い道に踏み込まなければよいが、そのためには
舵取りする人たちの能力が問題だろう。
英国は、歴史的な大事業に取り組むことになる。もともと、
EU加入が間違っていたと言えるかもしれない。EUにも直ぐに
加入しなかったし、ユーローにも加わらなかった。最初から
迷いながらの加入だった。 そもそも、ドイツとうまく行くはずが
なかった。犬猿の仲なのは誰もが知ることだ。EUの指導権を巡って
ドイツと争うことになるのは、だれもが予測できた。 このたびの
総選挙で労働党は大きく議席を失ったが、注目していいのは、スコット
ランド独立派の議席が伸びたことだ。「英国」と日本では言うが、英国と
言う国はない。イングランド、スコットランド、ウエールズ、北アイル
ランド、人種関係も複雑だ。スコットランドの場合は、過去に何度も
独立運動が起こっている。 EU離脱後の経済がどうなるのか・・に
よっては・・また、そういう運動が起こり得る可能性もある。
いずれにせよ、昨日書いたように濃霧の中を船出するようなものだ。