タイの洞窟に閉じ込められている少年１２人とコーチ１人について、タイ海軍特殊部隊
（ＳＥＡＬ）の隊員は、健康診断を行った結果、５日の時点で脱出を試みるのは危険すぎる
との判断に至ったことを明らかにした。
ＳＥＡＬは１３人のいる場所に酸素を送り込む作業を開始しているが、医師の診断書に
よれば少年２人とコーチには、栄養不良による極度の疲労の症状が出ているらしい。
狭く入り組んだ洞窟内のトンネルは今も水没した状態にあり、現時点で脱出するには
泥で濁った水の中を潜水させるしかない。
多くの救助隊員が洞窟内にいることから、洞窟内の酸素量が不足しつつあって心配
されている最中に特殊部隊員が酸素不足で死亡したことで、救出活動の見直しに迫られ
ているようだ。
少年たちが両親と会話できるよう、通信回線の敷設も急いでいるが、回線が水中に
落下するなどして５日現在、まだ接続はできていない。今は少年たちのいる場所に空気を
送り込むパイプの設置が急がれている模様だ。
