中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

「がん」は多様だと知っておこう(2)

 がんという病気の怖さは、がんになった人しか分からないと言われますが、
それは、その通りだと言えます。
 がんになった患者たちは、がんもどきの、がんという字を見ただけでもドキッと
するものなのです。
 それゆえに、詐欺まがいの健康食品に藁をもすがる心境になって買い求める
人だっております。
 がんというのは、体中のあらゆる臓器や器官に発生します。私が知っている
中で珍しいがんは、鼻の奥にがんが発生した人と、涙腺にがんが発生したひと
でした。この二人はどちらも眼球を摘出する大手術を受けましたが、助かりません
でした。
 頭頸部がんと言われる首から上の部分に発生するがんはとても厳しいものです。
肉腫で3キロ、5キロを摘出するがんもあります。
 胃がん、大腸がん、肺がん、肝臓がんなどはみなさんがよく知っておられる
でしょうが、それは名称だけ知っているということで、肺がんにも「小細胞がん」と
「非小細胞がん」では治療法も違い、生存率が全く違います。
 それはどの部位のがんにも言えることですが、たちの良いがんと、たちの悪い
がんがあるのです。
 私が作った患者会は、どの部位の患者も参加できるようにしましたが、自分とは
異なる部位の患者のことをよく知ることで、自分のがんにも理解が深まるのです。
 がんとは何か?基本的なことから考える習慣を持ちましょう。 分子生物学
本などを紐解いていると理解が深まるかと思います。