次のニュースを見て、改めて考えてみよう。
厚生労働省と国立がん研究センター(東京)は25日、がんや心疾患で死亡した
患者の遺族約5000人を対象に、亡くなる直前までに受けた終末期医療や介護
サービスについて初の実態調査に乗り出すと決めた。
患者本人の希望に沿って、医療やケアを受けられたかを中心に検証する。
実態調査は、2016年に(1)がん(2)心疾患(3)肺炎(4)脳血管疾患(5)腎不全
で亡くなった全国の患者から約4800人を抽出する。
診断から死亡までの期間や、終末期を過ごした場所は自宅か病院かなど約40問で
痛みや吐き気、体重減少といった苦痛の症状や程度、苦痛を和らげるよう医師や
看護師がどのように努めていたかを尋ねる。
「心臓や呼吸が停止した場合に備え、心臓マッサージなどの蘇生処置を行うか、
主治医と十分に話し合いができましたか」といった質問もあり、本人の希望がかなえられ
なかった場合は、理由も答えてもらうことになっている。
本人が高齢でない場合は、高齢者を家族に持つ人に考えていただきたいのです。
「心臓や呼吸が停止した場合に備え、心臓マッサージなどの蘇生処置を行うか、
主治医と十分に話し合いができましたか」 という問いがありますが、これらを日常的
話し合っているかどうかが問題です。 普段から話し合って確認しておかないと、
その場になってからでは家族の人たちは「助けてください」と言ってしまうのではないで
しょうか。
私は、いつも医師に「何かが起こっても決して甦生術をやらないでください」と言って
ありますし、妻にもそのようにはっきり伝えてあります。具体的な状況を想定して考える
と、日常的に話しておかないとだめだと思えるでしょう。とても難しい問題なので
よく考えてみてください。