中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

入試改善しないと日本の大学評価が落ちるだけ

こんなニュースが・・。
日本学術会議は、高校の生物の教科書でゴシック体などで強調され、
重要とされている用語が2000超と多く、「学習上の障害となっている」
として、4分の1程度となる512語を選定し、絞り込むよう求める指針を
まとめた。
委員長を務める中野明彦東京大教授らは、「生物は暗記科目ではない。
思考力を付けて取り組んでほしい」と語った。
 このニュースを読んで思うことは、高校、大学の入試方法を改善しないと、
日本の総合的な教育レベルが下がり、世界の中の日本の大学の評価などが
どんどん下がると思うのだ。
 私の作った高校は、俗にいう落ちこぼれた生徒ばかりだった。それでも
私は三択とかという問題を期末試験でも作らないように、教師が作成した
試験問題をすべてチェックして、生徒たちが、それぞれ、それなりに・・
理解していることを記述させる方式を徹底的にやってきた。
三択とか、暗記すれば合格するというような試験方式のなかでは、暗記力の
強いものだけが有利になる。しかし暗記して合格したような人たちは、ほん
ものの「学力」がない、力がない。
 採点にとても時間はかかるが、記述方式にすれば、点数だけでなく、
その人の隠し持った才能まで見つけることができる。
 日本学術会議が、「生物」に対して見直しをすることをとても嬉しく思うが、
社会科なども生徒から暗記教科と思われているふしがあり、歴史に疎い人間が
増える要因にもなっている。
 暗記してよいのは英語単語などだが、これも熟語に力を入れないと、やはり
英語に弱い民族になってしまうと持っている。