トランプ大統領が連邦議会で演説した。
議会で、何を言うのかと強い関心を持っていた。
多分、多くのマスメディアも同じような思いで
彼の演説に注目していただろうと思う。
しかし、彼は大統領に就任して以来40日間で
発した「大統領令」20のうち、確実な形となった
ものは「TPP」からの撤退以外では、ほとんど
有効性が見られていない。
マスメディアを目の敵にして、強気一辺倒だった
彼も、少しは反省してきたようだ。
今度の演説の中に、彼の変身がみえる。もちろん
この変身は一時的なものかもしれないし、彼の感情
制御の結果かもしれない。
国内のインフラ整備に110兆円以上の投資を行うと
いうのは、国内的に受けるだろう。雇用も増えるだろう。
今回の演説では、外国に関するコメントを控えたことだと
思う。
ISISと北朝鮮に対してだけ強く批判した。ISISと
北朝鮮を強く批判してもだれも文句は言わないのを、彼は
学んだのだろう。
結局、演説は至極まともなものとなった。
連邦政府の政治任用のポスト人事は3000を超える。
主要ポスト人事だけでも549人が必要なのだが、そのうち
決まったのは、まだ15人しかいない。
指名しても断られることも多く、さすが強気のトランプ氏も
このままでは「政権運営」ができないところまで追いつめ
られている。