テレビや新聞、雑誌などで「健康食品」の広告があふれています。
これらの広告を目にしない日はないと言ってよいほどです。
全国紙に一面広告をしようとすると莫大は費用がいるのです。
そんな莫大なお金を払っても儲かるのだから、広告しているのです。
原価はただ同然のようなものなのでしょうね。だからこそ、費用を惜しまず
広告できるのだと思うのです。
今日の新聞に出ていた広告を取り上げてみます。
「黒にんにく」は体に良いのかもしれませんが、カプセル入りのものに
どれだけの効果があるのでしょうか。ドカーンと、何が元気になるのでしょう。
「ノコギリヤシ」の広告は、何度も掲載されます。
男性が65歳を超える頃から、夜間に尿意をもよおすのはごくあたり前の
ことです。前立腺が肥大して来るからです。
私の知り合いも、70歳の頃から夜間の尿意が多くなり、この種の健康食品を
飲んでいました。
81歳になり、腰痛がひどくなってきたので病院へ行ったのですが、すでに
前立腺がんが周囲の骨に転移していました。
どうか、この話を参考にしてください。
「蜂の子」というものがあります。耳鳴りに効果があるように書かれています。
私はひどい耳鳴りを持っていますが、蜂の子で治るほどなら、何の悩みも
ないでしょう。
高齢になると、男女とも耳鳴りに襲われます。蝉が鳴く程度のものから、
もっとひどいものまで、人それぞれです。
このように、健康食品というものの多くは、誰もが加齢とともに起こる身体現象を
利用して、金儲けしているのです。
膝が痛い、などにも効くような書き方、言い方をしている製品は数知れぬほど
あります。
どれも効きません。では、どうして販売しているのでしょうか。
どうして販売禁止にならないのでしょうか。
広告には「効く」とは書かれていません。
広告を聞いたり、見たりした方が、勝手にそう思ってくれるように、言葉を選んで
書いているのです。
人間は弱いものですね。何かに頼りたくなるものです。そのような弱者から
金儲けしている会社が、まかり通っていることに腹立たしさを感じます。