厚労省は3年~6年で療養病床を14万床廃止する案を
出している。
全国のどこにでも「あの病院へ入ったら生きては戻れない」
などと言われている病院が存在する。
それは、必要悪なのだ。そういう病院は、患者にとっての受け皿
であり、そんな病院がなくては患者は行き場所を失う。
患者のすべてが、在宅医療を受けられるとは限らない。
在宅医療は、介護する人が家にいてこそ受けられる。
家族がいなくなっている患者や、介護する人が高齢者である場合は、
在宅医療を受けることは難しい。
政府は、在宅医療を推進してきたが、それには限界があると思う。
今回の療養ベッド14万床廃止の決定は。団塊の世代がこれから
高齢化していく時代に、正しい決定とは思えない。
他の受け皿を作るとは言っているが、特養も多くの人たちが順番待ち
の状態である上に、それに代わる施設なんて政府が簡単につくるとは、
思えない。
患者のためではなく、有料老人ホームなどへの援護政策に他ならない。