中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

岐阜の病院での熱中症死を考える

 昨日の午後3時58分にこのブログの「うそ、ほんと」に書いた
岐阜県の病院内の死亡事件? では、警察が病院に捜索に入る
などの事件性を帯びてきたが、死者は5人になったそうだ。
 事件性云々は別として、この病院は高齢者専門の療養施設だと
言うことだ。
 全国の各地にこのような病院があるのをご存じでしょうか。
「あそこに入ったら出てこれないよ」と言われている病院が全国
各地に存在する。 必要な施設でもあり必要悪だともいわれる施設
なのだ。
 亡くなった人たちの年齢を見ると、私とほぼ同年齢だ。抱えていた
といわれる病気も私とよく似たものだが・・ 私の方がもっと多くの
厄介な病気を持っている。
 違いは何かと言うと、自己管理ができていたかどうかということと、
家族がいたのか居なかったのかと言うことだ。 家族もなく、自己管理
もできない・・そういうような状態で療養病院でしか体を横たえる場所
がない・・・と言う人は多い。
 患者本人にも生きたいという意欲があったのかどうか・・だが・・問題
は病院側だ。  どうせ死ぬのだから・・と、見放していたのではと推測
される。 病院長のインタビューを聴いて、そんな感じがいた。
 死ぬために入る施設・・言い換えれば・・安楽死させてくれる病院。
 家族は、患者本人の気持ちも知らないであろうから、この事態に
騒ぐけれど・・・。
 これまでに・・患者とどれだけ・・暖かい付き合いをしてきたのかも
問われるのではないかと思う。病院での熱中症死と言うよりも・・・
病院での・・孤独死・・と言った方があたっているのではないだろうか。
 84,85歳・・重い病気を持った身で、なにをどう考えていたのだろうか
と・・いろいろ考えさせられる事件ではある。