中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

柏餅、ちまきなどの思い出

 もうすぐ、5月5日、端午の節句です。今では「こどもの日」の
 方が有名になっています。
 新聞の折り込みに「柏餅」の広告が入っていて思い出したのですが。
 最近では柏餅など珍しくもなんともなくなりました。
 いつでもスーパーの店頭に並べられていて、年中食べている感じです。
 柏もちとは言いますが、地域によっては柏の葉が手に入らないところも
 あって、一概に柏の葉でなければならないことはなさそうです。
 しかし、スーパーで売られているものは全部「柏の葉」の形をしていますよね。
 私が子供の時に育った淡路島では(淡路島と言っても広いので、これも地域に
 よって違うだろうが)蔓性の植物の葉を使っていました。
 1日かかりというのは大げさとしても、葉っぱを取ってくるところから始まって
 石うすで米粉を作って蒸しあげるまで、半日仕事でした。
 祖母と私と二人でよく作ったことを思い出します。
 ヨモギもちの場合は、ヨモギを採取してきてから、きれいに掃除をして、まず
 ヨモギをゆでておくので、半日以上はかかっていたように記憶しています。
 神戸にもヨモギはたくさん見かけますが、あれはすべて外来種の偽ヨモギ
 です。葉っぱをちぎって匂いをかげばわかります。よもぎの匂いなど全く
 しません。
 先日、淡路へ行った際に見かけたヨモギは、ちゃんと匂いがしましたから
 まだまだ本来のヨモギが残っているようでした。
 コメの粉を石うすで挽くというのは大変な仕事なのです。
 昔は、といっても私の子供のころまでは・・・といった感じでしょうが・・・・
 そうやって家で作っていたんですよね。
 それも、私の住んでいた「志筑(しづき)」という町(現在の淡路市津名町志筑)
 は、人口は町屋の方が圧倒的に多くて、饅頭やもち類などは店に行けば
 買えていたので、ここに書いたような経験をしたのは、わずかの農家だけだった
 のでしょう。こんな経験があるので、いまでも自分で作れますよ。