昨日、知り合いから電話を受けた。遠くオーストラリアからだった。
私のブログを読んでくださっているので、この記事も読まれることだろう。
「中原さんは、どうしていつまでもアクティヴに生きられるのですか?
私などは、小さなことが気になって、いつも後ろ向きなんだけど・・」って
いう話から始まって、いろんなことを話した。
私は「強い人」ではないと、自分ではよく分っている。でも傍から見れば
とても強い人にみえるらしい。
強い人ではないが、何があってもへこたれないで前向きに考える人だと
自覚している。
それでは、自分は弱い人と自覚している人とどこか違いのかと言えば、
過ぎ去ったことに対する思いの違いだと思っている。
生きている限りは、楽しいこと、嬉しいことよりも、辛いこと、苦しいことの
方が圧倒的に多い。
楽しいことや嬉しいことは、人生の時間の中のごく僅かの時間でしかない。
日々の生活の中で起きることには、辛いこと、苦しいこと、嫌なこと、悲しい
こと、腹立たしいことなどの方が圧倒的に多いものだと思う。
でも、そのようなことを覚えていても、後悔していても、悩んでいても、考えて
みても、良い結果に変えることはできない。
過ぎ去ったことは、過ぎ去った時間である。取り戻せない。
だから、一刻も早く忘れて、次の時間を作り出すことを考えるのが、私流の
生き方でもある。このブログの本棚「生き方思考エッセイ」に掲載している
のも、そういう内容である。
もし私が、人よりもいくらか強く見えたり、アクティヴ人生に見えるとすれば
「次の時間」を作り出すことがうまいのかもしれない。
忘れ上手は良いことばかりではない。ゴルフをしてもマージャンをしていても
終わったことをすぐに忘れる習性が記憶力を弱くしていて、勝負事には縁が
ないというか、とても弱いのだ。
まあ・・・良いこと、楽しいことだけを覚えておいて生きる方が楽ですよ・・と
皆さんに申し上げておきたい。
明日のことも、明日考えましょう。