学校教育などでも「友人への優しさ」を教える。
文科省では道徳教育を強化するようである。
優しさを教えるとやさしくなるのだろうか?
教えないと優しい人にはならないのだろうか。
やさしさっていったいどういうことなのだろうか?
やさしさは人に対してだけではなく、動物や植物などに
対しても同じだと思う。
やさしさ・・を、考えてみると、相手の身になって考える
ことができるかどうか・・・ということになるのではないだろうか。
ところが、相手も身になってみるとは言っても、想像だけでは
相手の身になってみられない。
そうなのだ、自分自身が痛みを知っている場合にのみ
相手の痛みもわかる。
自分が苦しんだ経験があるからこそ相手の苦しさがわかる。
だから・・そう簡単には「相手の身になって考える」ことはできない。
自分が杖をついてみて、杖をついて歩いている人の辛さがわかる。
やさしい人になるためには、自らが辛い経験をたくさん積まねば
ならない。
だからこそ、優しい人を育てるのは難しい。
学校の先生たちは、生徒にどのようにして教育するのだろうかと
考えてしまう。