中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

「黙って座れば治してくれる」医師はどこにもいない。

 昨日から始まった、毎日新聞のくらしナビ「がん社会はどこへ」第1部
迷える患者たち」は、読んでいて胸がぎゅっとなるような内容だ。
こういう記事を医師が読んだ場合にどういうように受け取るのだろうかと
考えた。
多分・・多くの医師は患者の医療不信だと考えるだろうし、マスコミは真実を
伝えていないと思うかもしれない。
 しかし、記事に書かれているようなケースは珍しいわけではなく、実際にも
沢山ある。
 問題を掘り下げると日本の医科大学や医学部の入試にまで話がいって
しまうので省くが、一番の問題は、医師の人間性だと思う。
 記事に掲載されている患者の場合、「とんでもない医師」に出会ってしまった
ということなのだが、この「とんでもない医師」が意外と多いのに、病院内でも
医師同士が気付いていない場合があるから厄介だ。
 医師という狭い社会に住む人たちは本来「庇う会う」体質がある。同じような
ことは学校の教師にもある。かばい合うことが結果的には不幸な患者を多く
してしまっている。
 だから、患者は声を上げなければ、問題のある医師を野放しにしてしまう
ことにもなる。
 良い医師にあたるか悪い医師にあたるかと書くと「あてもの」みたいで聞こえは
悪いが、どんな病院にもある現象なのだ。
 もちろんそのような医師を増やしてしまったのには患者側の責任もある。
黙って座れば治してくれるような医師はどこにもいない。しっかり医師と向き合って
じっくり話ができる患者に自分自身を育てなければならない。
毎日新聞の連載に目を通してほしいとおもう。