中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

日馬富士の今後のために・・

 日馬富士暴行事件は、間もなく決着するだろう。
明日もう一度、警察による聞き取りが行われる。
横綱を引退したことでもあり、書類送検されたとしても罰金刑程度で
幕引きされるのではないかとおもう。
 しかし、相撲協会内部の争いは収まらないと思っている。内部には「膿」が
いっぱい溜っているからだ。
 今回の事件で明確に見えてきたものがある。
そのことを書いて、私はこの事件のことを今後は書くのをやめようと思う。
 日馬富士が喋った言葉の中に「貴ノ岩が、これから礼儀と礼節を忘れず
ちゃんとした生き方をして頑張って行って欲しいと思います」と話した。
だが、日馬富士貴ノ岩に対する謝罪は一切しなかった。
 殴った理由は、貴ノ岩が礼儀と礼節を守らなかったからだとも言っている。
親を持たない子供として二人には共通点があり、日馬富士貴ノ岩を可愛がって
いたという。 日馬富士には、そういう優しさが感じられる。
 しかしだ、礼儀、礼節を教えるのに暴力は良くない。
同じような間違いを、学校の教師とかスポーツの監督、コーチをすることが
多い。
 でも、それは日本風「根性主義」と言う奴で、決して正しいわけではない。
根性などというものは、殴られて培っていくものではない。私は「根性」という
ことでは人に負けないとも思っているが、殴られて根性が強くなったのではない。
 思わず殴ってしまうような人は「弱い人であり、根性のない人であり、礼儀
礼節を知らない人である」 だから、そんな人が人を教育しようなんて、初めから
間違っている。
 酒のせいではないと言っているので、それを信じよう。それでも暴力を振るい
横綱をふいにし、日本への帰化を始めていたのに、それを不可能にし、相撲
協会に残って相撲の指導もできないようになってしまったのは、なぜか?
 日馬富士に同情する人も多い。私も彼は好きな力士なので残念におもう。
しかし・・「絶対にやってはいけないことは、やってはいけないのだ!!」
 高校の教え子から電話があった。私は生徒たちに二つの重要な言葉を言い
続けてきたのだが、彼もちゃんと覚えてくれていたようだ。
 「MAY I HELP YOU?」  「他人の権利を侵すな」 である。
いつも、だれかの役に立つ心構えをもち、他人の権利を侵してはならないと
思って生きていこう!! と。
 日馬富士さんは、たぶんこんなことを教えられなかったのだろうと思う。優しい
気持ちのある人だから、これからやり直して行けばよい。人生はまだ始まった
ばかりなのだから・・と、83歳の爺から言っておこう。