日馬富士暴行事件は、間もなく決着するだろう。
明日もう一度、警察による聞き取りが行われる。
幕引きされるのではないかとおもう。
しかし、相撲協会内部の争いは収まらないと思っている。内部には「膿」が
いっぱい溜っているからだ。
今回の事件で明確に見えてきたものがある。
そのことを書いて、私はこの事件のことを今後は書くのをやめようと思う。
ちゃんとした生き方をして頑張って行って欲しいと思います」と話した。
殴った理由は、貴ノ岩が礼儀と礼節を守らなかったからだとも言っている。
いたという。 日馬富士には、そういう優しさが感じられる。
しかしだ、礼儀、礼節を教えるのに暴力は良くない。
同じような間違いを、学校の教師とかスポーツの監督、コーチをすることが
多い。
でも、それは日本風「根性主義」と言う奴で、決して正しいわけではない。
根性などというものは、殴られて培っていくものではない。私は「根性」という
ことでは人に負けないとも思っているが、殴られて根性が強くなったのではない。
思わず殴ってしまうような人は「弱い人であり、根性のない人であり、礼儀
礼節を知らない人である」 だから、そんな人が人を教育しようなんて、初めから
間違っている。
酒のせいではないと言っているので、それを信じよう。それでも暴力を振るい
協会に残って相撲の指導もできないようになってしまったのは、なぜか?
日馬富士に同情する人も多い。私も彼は好きな力士なので残念におもう。
しかし・・「絶対にやってはいけないことは、やってはいけないのだ!!」
高校の教え子から電話があった。私は生徒たちに二つの重要な言葉を言い
続けてきたのだが、彼もちゃんと覚えてくれていたようだ。
「MAY I HELP YOU?」 「他人の権利を侵すな」 である。
いつも、だれかの役に立つ心構えをもち、他人の権利を侵してはならないと
思って生きていこう!! と。
日馬富士さんは、たぶんこんなことを教えられなかったのだろうと思う。優しい
気持ちのある人だから、これからやり直して行けばよい。人生はまだ始まった
ばかりなのだから・・と、83歳の爺から言っておこう。