中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

「はだしのゲン」閉架について一言

 「はだしのゲン」の表現に問題文が多いと父兄、保護者などから抗議を
受け、教育委員会閉架を決めたと騒がれている。
 馬鹿らしくてコメントさえやめようと思っていたが、やはり書いておこう。
 
 今の親たちの中には、とんでもない人が増えている。ちょっとしたことでも
「いじめ」だと騒ぎ、先生が生徒の肩に触れた程度でもパラハラだと抗議
する親もいる。モンスターペアレンツは増幅中なのだ。
 今度は「はだしのゲン」にケチをつけている。
 臭いものにはふたをしろという発想だろうが、子供には現実というものを
しっかり見せておくことも大切なのだ。戦争の残忍さ、恐ろしさもしっかり
教えておくべきなのだ。性の問題も逃げるべきではない。
 子供に「安全」なものばかり見せていては、社会に出てからの現実に
対応できなくなり、適応障害の人間を多く作り出してしまう。
 大人が見せるものと見せないものをコントロールしていても、今の時代は
いくらでも見ることができるのだ。隠せば隠すほど見たくなるかもしれない。
 子供の時から免疫力を付けていかないと、とても生きてはいけないのでは
ないかと、私は考えている。
 子供というものは、そっと支えておく程度が、子供自身の力で伸びることに
つながる。あれこれ指図して育てると、自立できない人間を作ることになる。
私は、子育てを間違えた事例を1000以上も見てきたから、どうすれば自立に
つながるのかをいつも考えてしまう。
 子供を「囲い込む」のはやめましょうよ。