医療事故で人が死んだ場合に、それを届ける義務があった病院は、これまで
全国でわずか270施設だったと聞くと驚いてしまう。
これまでは大学病院などの大病院に限られていたかららしい。
医療事故はどこででも起こりうる。今度改正されると一挙に17万施設が
届出が義務付られることになり、医療事故の実態が正確に把握されるという。
わが国では、がん患者の追設調査もできない。
言い換えれば、アメリカなどでは、がん患者が他の州に移り住んでも、
病院を転々としても追跡調査が可能なのだ。
日本では、がん患者が転居したり転院すると、まったく患者の追跡も
できないし、どのような経緯をたどって亡くなったかも調べることさえできない。
先進国を自負する国民は多いが、医療に関してはアジアの他の国にも劣る
分野が多いことも知って置くべきではないだろうか。