死が迫る患者に好きなたばこを楽しむ時間を・・・と
次のようなニュースが配信されている。
政府が今国会に提出を予定している健康増進法改正案で
医療機関の敷地内が全面禁煙となる方針であるのに対して、
がん患者が最期の時を過ごす緩和ケア病棟での喫煙を例外的に
容認するよう、緩和ケア医らが求めている。同法改正案は、
非喫煙者がたばこの煙を吸い込む受動喫煙を防ぐのが目的。
厚生労働省は「患者が集まる医療機関は配慮が特に必要」と
説明する。
これに対して、緩和ケア病棟を持つ病院などで作る日本ホスピス
緩和ケア協会は、敷地内禁煙によって喫煙者が同病棟への入院を
断られたり、退院を迫られたりする事態を懸念。
全面禁煙の対象から除外するよう求めている。
同協会の約200施設が答えた調査では16%の施設が病棟に
喫煙所を設けていた。
他に、玄関横やベランダでの喫煙を認める施設もある。
ホスピスなどに行ったことがない方はご存じないだろうが、
「がん」などで死期が迫っている患者が過ごす場所である。
こういう場所であっても、厚労省は一律に院内禁煙の方針を
打ち出そうとしているのだが、緩和ケアーに携わっている医師たち
から、「患者への配慮も必要」と訴えているということなのだ。
私のように、煙草を全く吸わない人間には、たばこの匂いだけ
でも苦痛なだが、匂わない場所などあるのだろうか?
玄関などは、一般患者が多いので不適だろうし、ベランダは冬季
は寒いだろう。
死を前にしても、タバコを吸いたいと願う人はいるだろうし、酒を
飲みたいと思い人もいるだろうが、そのような患者への配慮する
医師たちは、他に配慮すべきことがいっぱいあるのではないだろうか。
がん患者の一人として、この配慮は勘弁してほしい。