高額すぎる抗がん剤のニュース。
高額ながん治療薬などが医療費を圧迫しているとして、厚生労働省は、
緊急的に価格を引き下げる方針。
肺がんなどの治療薬「オプジーボ」は、効果が高いとされているものの、
値段が非常に高く、一部の専門家の試算では、1年間使用すると、3,500万円
かかる例もあるという。
医療費が年々増加し、41兆円を突破する中で、厚労省は、「オプジーボ」の
価格の引き下げを緊急的に行うとともに、使用できる病院を、一定の施設を
持った病院に限定するほか、経験のある医師に限定する方針。
価格の引き下げ幅は、最大25%を軸に議論を進めている。
さて、この抗がん剤は、何度も紹介している本庶祐さんが作り出したものだ。
最初はメラノーマ(黒色腫)に特効的効果があると聞かされていた。
メラノーマのたちの悪いものは、急速に全身に転移して死に至らしめる。
私の知人も、これに苦しめられて亡くなった。
しかし、どのタイプのメラノーマにも効果があるわけではないことも
判明している。
しかし、その後に肺がん一部(これも、どの肺癌にもというわけではない)
にも効果があることが分かっている。
それにしても高価すぎる。
仮に25%下がったとしても、なお高価である。効果と高価が(洒落ですが)
釣り合わない。
ノーベル賞の大隈良典さんのオートファジーが、いつか・・・薬剤になると
しても・・。
やはり高価すぎて手が出ないだろうし、国の医療費も行き詰るだろう。
どうすれば、がんにならなくて済むか、がんとどう向き合うかが、患者
にも迫られている。
オートファジーについては、また別の視野から書こうとおもっている。