あなたは生まれ変われますか?などと言うと、なんだか上から目線で
ものを言っているようですが、それは違います。
私の長い人生において、私自身が生まれ変わろうとしてやってきた
経験から、今悩んでいる人たちにエールを送りたいという気持ちで
書いています。
「私流生き方」を、最初から読んでくださっている方には、もうすでに
お分かりでしょうが、私の人生は波乱万丈でした。山あり谷ありという
言葉がありますが、自分自身の実感としては、谷あり、滝底あり、丘あり、
山あり、断崖あり、絶壁あり、急流あり・・・なんと表現したらいいのか
美味い言葉が見つかりませんが、とにかく大変でした。
もちろん、私はその都度、最善の努力をして窮地から脱出してきたの
ですが、一番の努力は「変わること」だったかもしれません。自分を変える
と言うことは、前にも書きましたが、それまでの自分を全否定することから
始まります。多くの人たちが生まれ変わることが出来ないのは、自分を
全否定することがどれほど難しいかということなのです。
誰でも自分がかわいいのです。自分を愛したいのです。ナルシストで
なくても、自分と言う存在を認めたいのです。自分がやってきたことも
すべて正しかったと思いたいものです。
ですから、自分を変えることは、とても辛いことになります。しかし、
私に言わせれば、それは、悩み方が足りないよ、苦しみ方も足りないよ、
と言うことになります。悩んだり、苦しんだりした時に、だれかに甘えたり、
誰かに助けを求めることは、その時点で「自己変革」を捨てていることに
なると私は思っています。
とことん、自分ひとりで悩み苦しみ、考え、行動することのできない人は
自己変革はできないでしょうね。
苦しみから簡単に逃げ出さない。だから酒やギャンブルなどに逃げない。
とことん苦しみぬいた結果として、いつのまにか自分が変化しているもの
です。中学校の卒業アルバムに先生が「艱難汝を玉にす」と書いてください
ました。今思えば、全くその通りだったなと思うのです。