中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

読書の勧め(1)

 これまで幾度も読書の勧めを書いてきたような気がしている。
気がしていると言うのは、どこに書いたのか定かには覚えて
いないからで、このブログに書いたのかどうかも覚えていない
ので、もう一度書くことにしよう。
 読書は、人が生きていく上で最重要だと言っても過言ではない。
読書が苦手だと言う人は多い。しかし、それでは生きている時間を無駄に
するようなものだと思っている。
 何から読んだらいいのかわからないと言う人もいる。そこで私の経験
を少し書いておこう。
 私と言う人間を育てたのは、司馬遼太郎さんである。いまNHK
坂の上の雲」がドラマ放送されていて、今月もう3回放送される。
3年間12回に亘る放送が完結すると言うことだ。
 坂の上の雲は小説なのだが、私は小説以上に司馬さんのエッセイが
大好きで、ほとんど全部読んでいると思う。私は司馬さんに物事を
深く掘り下げて考えることを学んだ。司馬さんのフアンと言う人でも
斜め読みする人と私ではタイプが違うことだろう。
 あれだけ詳しく調べて、書いたものを斜め読みなど出来るわけがない。
本と言うのは、文庫本だと千円までで買える。司馬さんの文庫本1冊に
込められたエネルギーは、怖ろしいほどの内容なのに、たかが千円で
買えるということは感謝以外に言いようがない。
 Ⅰ冊の本を書こうと思えば、ものすごい時間を費やして調べなければ
ならない。特に司馬さんは丁寧に調べている。丁寧と言えば、柳田邦男
さんの事故調査(スリーマイル島などの)関連本も丁寧に調べて書いている。
 小説家で調査に時間を掛けている人と言えば吉村昭さんだろう。彼の
書く小説は、怖ろしいほど丁寧に調べられているから、小説と言うより
ノンフイクションのようにさえ感じられる。