平成の若者たちが読書離れしているのには憂慮している。
なぜならば読書こそ自分と言う一人の人間の可能性を、
無限大まで広げることができるものだとかんがえている
からだ。
本は読みなれないと早く読めないし、1冊を読み切るのが
面倒だと思う人が多い。
でも、それは間違いで、なにも早く読む必要はない。
私は遅読だが、ゆっくり読むので読後に鮮やかな記憶が
残っているようだ。
30歳代に司馬遼太郎さんの諸作品を読み始めてから、
私と言う人間が様変わりしたような感じがしている。
司馬さんは私の師匠だと勝手に思っている。
司馬さんの作品の中では、小説よりもエッセイ集や対談集や
街道をゆくシリーズなどが好きだ。
私が「教育の原点をもとめて」を出版した時に、贈呈させて
いただいたが、丁寧にも司馬さん直筆のお礼状を頂いたこと
がある。
宝物みたいなものなのに、海外移住したりしているうちに、
どこかに失せてしまって残念だ。
18年間、豪州・パースの邦人紙「JA・NEWS」に様々な
分野のエッセイを書き綴ってきた。最後の3年間は自分のこと
を書いたが、7月号でその役割も終えた。
最後に書いた「人生いろいろあって」を1部、2部、3部に
分けて電子出版する準備をしている。
平成生まれの人たちに、「紙ではない本」で読んでいただき
たいからでもある。
1冊100円での出版を考えている。平成と言う時代を考えて
昭和のオジンが考えた手段でもある。