生き方なんて言うと、むつかしいかも。考えたことがある
ようで、ないようだと思う人が多いかも。でも、どこかで真剣に
生き方を考えてみることも大なんじゃないだろうか。
私は女性の立場から生き方を考えることができない。やはり男性
の立場からになってしまうのもしかたがなし。権力欲、名誉欲、
求道(ぐどう)欲、復讐欲、攻撃欲、最近では有名になりたい欲
というのもあるようだ。出世欲など、欲というものは限りなく
つけられるかもしれない。もちろん金銭欲もある。
これらのすべてが手に入る人もいれば、なに一つ手に入らない人も
いるだろう。なにもいらないが、一生妻と仲良く暮らしたいという
人もいるかもしれない。家庭安定欲といえばいいのだろうか。
司馬遼太郎さんは、小説の主人公ににできるのは燃え盛って
いる男でなければならないと言っている。なにかに向かって燃え
上がっているからこそ絵になるのだと。なるほどなとおもう。
平々凡々では絵にならないだろうから。時代小説のなかでは、それが
よく見える形で描かれている。 昨日から読書週間が始まっている。
文化庁の調査では、「憮然(ぶぜん)」「砂をかむよう」を本来とは
違う意味で使っている人が約6割もいて、本来は辞書にもない「論戦を張る」
「天地天命に誓って」のような表現を使う人も増えているらしい。
読書の中に、生き方を考えさせてくれる示唆を得られることもある。わたしは、
おもいきり古いかもしれないが、吉川英治さんの「鳴門秘帳」「宮本武蔵」
を今一度読んでほしいなと思っているのです。明治以降で最高の作者だから
です。 読書週間にちなんで書いたつもりですが・・話があちこちに散って
しまいました。