中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

X線,CT,MRIが浸水すれば病院機能なくす

 今年は大雨による河川の決壊、越水などによる浸水被害が

多く見られた年でもあった。 ハザードマップが示すように、

大雨が降れば、こんなこともありますよ・・ということであり

想定外のことではない。 危険地域指定がなくとも、似たような

形状の土地の場合には、各自が想定しないといけない。

 今日、書こうと思っていることは一般住宅のことではなく病院

における浸水対策についてである。 病院というのは言うまでも

なく、病人を受け入れ診察し、その結果において治療を施す場所

である。 ところが今回の大雨によって浸水によって機器がつかえ

なくなって病院が機能しなくなったところが多い。 最も問題なのは

放射線機器の浸水被害であり、これらの機器が使えなくなることで

診断も治療も出来なくなってしまうと病院としては致命的でもある。

 ほとんどの病院では、X線、CT、MRIなどは、1階か地下に

設置されている。 これはそれらの機器の重量と関係があるのだろう。

大型コンピューターが登場し始めた頃、古いタイプのビルでは設置

出来ないということがあった。今のようにPCが手軽なものになる

前の話である。 放射線関連機器が浸水被害をうければ、病院の

機能が停止する。 そんなことはだれが考えても分かるはずだが、

新設の病院でも2階、3階に設置していない。 比較的新しい

神戸中央市民病院でも1階に設置されている。あの病院の場合は

海抜数メートル程度ではないかと思う。地震や高波などで浸水

することは100%ないのであろうか。 今後は想定外などと

言ってはおれないのだから、充分に今後の対策の検討をはじめて

もらいたいものだ。全国の病院関係者は、真剣に考えるべき問題

だと思うのだが、どうなのだろう? 今の医学で、CT、MRI

X線の映像なしで診断できる自信のある医者は どれほどいるの

だろうかと思う。