中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

関空は人災7割だ・企業は「想定基準」を上げろ

 天災からの被害をいかに少なくして企業を守るかというのが企業に科せられた
課題であるはずだ。
 私たちが絶対に忘れてはならないのは福島第1原発事故ではないだろうか。
東日本大震災による東京電力福島第1原発の事故は、海抜の低い場所に設置
してあった非常用ディーゼル発電機が津波の海水が地下に入ってきたことで
使えなくなり、原子炉を冷却できなくなったことで起きたのだった。 もディーゼル
発電装置を高台に設置していれば・・あの悲惨な原発事故は起きなかったのだ。
 地震が原因で原発が破壊されたのではない。津波原発が破壊されたのでは
ない。 外部電源を確保できなくなり冷却できなくなったために爆発することに
なったのだった。 津波の大きさ(高さ)の想定が低すぎた・・ということも言われるが、
なによりも外部電力の確保ができていれば世界に恥をかくこともなかった。
 先日の台風21号で陸の孤島となってしまった関空の場合を考えてみよう。
孤島化してしまったのは、予期せぬタンカーの衝突で連絡橋が破壊されたため
だった。  しかし、滑走路が水浸しになったのは、高波の想定が低すぎたから
だと思う。  南海トラフ地震津波を意識して想定していたと言われるが、現実
は、その脆さを露呈した。
 もっとひどいことは、直ぐにでも回復できるかとおもわれた、浸水した滑走路とか
施設の普及が大幅に遅れる原因だ。 福島第1原発同様に・・防災センターや
変電設備といった重要施設を津波や高潮の影響を受けやすいターミナルビルの
地下に配置していたことが原因だった。広範囲で停電したりする事態を招いたの
だった。 福島第1原発事故から・・何も学んでいなかった・・と言うことだ。