中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

想定外、考えられない、分からない

 北陸新幹線車両基地で10編成120両が水没した時に書こうかなと

思いながらも気の毒になって控えていたことがある。

 福島原発事故の時、津波の高さ予想が出来たのか、出来なかった

かと散々に議論された。「想定外」だったと東電が言いわけをした

ことから、想定外と言う言葉が一時は流行り言葉にもなった。

 台風19号による千曲川の堤防決壊でJR東日本の「長野新幹線車両

センター」の車両基地が浸水、北陸新幹線の車両120両が水没した

ことについて、JR東は「わからない」「思ってもみなかった」と

口をそろえている。 もちろんそうだろう。予想が出来ていたならば

対策を講じていただろうから。

水没した120両の修理には大幅な機器交換などが必須でJR東にとっても

大きな被害額となる。北陸新幹線の全線再開は少なくとも2週間以上はか

かる見通しだという。

 基地はJR長野駅の北東約10キロ、氾濫した千曲川からは西に約1キロ

離れた場所にあり、営業運転を終えた車両を収容、検査などを行っている。

当時は両社保有の車両が1編成12両ずつ、計10編成が停められていた。

ここまで水が来るなんて考えられなかったと口々に言うが、ほんとうに

そうなのだろうか??

長野市ハザードマップでは洪水時の基地付近の浸水を「最大10メートル

以上」と予想していたのだ!!  知らなかった、わからない、考えられ

ないでは済まされないのではないか。