中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

専門家・エリートの無能

私は、中学校までに落ちこぼされた生徒たちに高校進学の道を
与えたくて高校を作った。
1学年200名X3学年。
生徒の大半は、家族や教師や社会が責任のある落ちこぼされた生徒たちだった。
各中学校で「番」を張っていた生徒を中心にしたやんちゃ集団の生徒が半数以上を
占めていた。一般の人には想像だにできないすさまじい学校だった。
ドラマなどに出てくるような、あんな程度のものじゃない事件が連日発生した。
しかし、彼らはすばらしい社会人として世に出ていった。
 
教育と言うのは、僅か3%のエリートのためにあると言ってよい。
その3%が、官僚になり、大会社のトップになっていき、日本を守っている。
実は、この構図が戦前から続いており、戦後もそうだった。
そして、日本の復興を支えたのは確かである。
 
しかし、いつのころからか、エリートは単なる勉強が出来得るだけの人になり下がり
日本を守れるような、危機管理が出来るような人を作れなくしてしまったようだ。
その原因の一番目は、たぶん家庭にあると思う。
両親が子供を甘えさせ、勉強さえできればそれでよいとしてきたのが、間違いだったと
おもう。
勉強がいくらできても、危機管理が出来るわけではない。
特に、危機においては、経験とか、心の備えが大切なのに、勉強だけできるが、
世の中を知らない人たちには、危機を乗り越える根性さえ備わっていないものだ。
 
専門家というものも、これと同じだと思う。
医者が医学の専門家だとすれば、専門家って大したことがないと言えるかもしれない。
信頼できるだけの医者がどれだけいるだろうか。
大したことのない疾病に対して処方する程度なら、専門家と言うには恥ずかしい。
医者の中で、信頼できるのは10%もいないのではないか。そのことは、誰よりも
医者仲間が一番よく知っているはずである。
 
原子力専門家が、今一番問題だ。
原子力の何を専門としているのか。
医者と同じで、「がん」のような病気を詳しく知って治療できる医師は、医師の3%も
いるかいない程度である。
今回の原発事故は、原発でがんが発生したようなものだ。
それに対して、対処出来得る専門家は何人いるのだろうか。
日を追って事故は悪化している。
このままでは、恐ろしい結末をも考えてしまう。
専門家と言われる人たちよ、評論は他に任せて、ただちに収束に向けて団結せよ。
国民の安全のために立ちあがれ。