中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

原発事故、ぐちゃぐちゃの指令系統

腹立たしい福島第1原発事故を巡って、どう考えても納得がいかないことが多すぎる。
国の命運がかかっている、このような大事故に対して、誰が責任を持って指示しているのか
見えてこないからだ。
持ち主であり管理者の東京電力は、人ごとのような対応を見せている。
東京電力に命令できるはずの保安庁も、東電の出方を見守る姿勢でいる。
政府はと言うと、東電からの情報を国民に伝えているだけにすぎない。
TV各社に顔を出している「原発関連専門家」たちは、どこまで専門家なのか分からない。
なぜならは、次から次へと起こる問題に、どう対処してよいのかについて明確な判断が
ないらしい。
 
国民の多くが注視する中で、誰もが本当のことを知らないでいる。
自衛隊東京消防庁に加えて大阪や横浜の消防隊も駆けつけている。
しかし、一般の家事と違って、水をかけるだけでは収まらないから問題だ。
消防関係の方々は、必死の覚悟で放水作業と取り組んでいる。
彼らにはそれが使命なのだから、ミッションを果たすために懸命なのだ。
しかし、それがどこまで報われるのかさえ定かではない。
 
海江田大臣が、東京消防庁に圧力をかけたらしく、謝罪した。
東京電力の社長は、福島県知事に謝罪に行くと申し出て、断られている。
それもそうだろう、地元住民に「安全神話」を信じさせた挙句が、今回の事故だ。
天災と言うよりも人災だと地元住民は怒っているのだ。
安全神話」は、やはり神話であって、信じるに足りない作りごとだった。
 
このような事故に対して、直ぐに対応できないのはなぜか。
戦後60年以上も続いた自民党政権の怠慢からか。
民主党がいけないのか。
右肩上がりの経済成長を続ける中で、足元を見つめる能力が失われたと考えるべきだろう。
苦労知らずの頭でっかちの、政治家、官僚、会社幹部たち。彼らには何も期待できない
ような気がする。
被災者の中の、80歳の方の言葉や行動は、やはり筋金が通っているように思えた。