日本では中学校から大学まで10年間も英語を習う。今度は小学校5年から英語を
習うとすると12年間と言うことになる。
これほど長期間に亘って英語を習っているのに、どうして英語力が貧弱なのか。
英語力のない私が論じる資格はないように思うが、カナダ、オーストラリアで15年間
暮らしたことがあると言うことで、論じることを許していただきたい。
アメリカやカナダ、オーストラリアに40年50年と住んでいる日本人は多い。
そして、伴侶が外人と言う人も少なくない。
ところが、そういう人たちでも 「日本語は勝手に耳に入ってくるのに、英語は聞こうと努力
しないと聞こえてこない」 という。
そして、こんなことも言う。
「一番英語が理解できないのは、喜劇などお笑いもので、映画でもドラマでも分からない。
周囲が笑っていても、一緒に笑えない」 と。
お笑いには、その国の文化や歴史が詰まっている。
アメリカ人の友人から聞いた話だが、「もし留学させたいなら、15歳前後までにさせなさい。
なぜなら、英語の発音に大事なチーク(頬)に筋肉を鍛えるためには、その頃まででないと
むりだからだ」 と。 18歳にもなると、頬の筋肉が痛くなるほどの努力をしても難しいと言う。
韓国人や中国人は、日本人より英語の上達が早い。その理由の一つは、日本語より
子音の数が多いからだと言われている。日本語にはすべて母音がついている。だから、
英語をしゃべる時にも、その癖がぬけないのだ。
外国で英語をしゃべった時に、相手から???と聞き返されると、ますます母音を強めて
発音してしまい、わけの若名ない英語になってしまう。これでは通用しない。
カタカナ英語も、そういう意味では英語教育の妨げとなっているし、日本で日常使われている
英語もどきのカタカナ英語?は、もっと厄介な存在だ。
専門的な英語は無理でも、せめて日常生活に支障のない程度の流暢な発音での英会話が
出来るような英語教育を望みたい。