今日の言葉は
「旅に出てみよう」です。
嬉しい言葉ですが、今の私には叶わぬ言葉です。
若い頃は、安いチケットを買って、目的も持たずに、あっちこっちに行きました。
分厚い時刻表を頼りに、山陰本線の各駅に下車しては、次の列車が来るまでの間、駅周辺を見て廻っていました。
場所が変わるると屋根の形が変わるのも興味があった。各駅で乗り込んでくる客の言葉が変化していくのも面白かった。
冒険のような事はしなかったが、駅ではよく寝た。
今のように地域ごとのグルメを宣伝するような時代ではなく、旨いものにありついた思い出はないが、
長野県のど田舎の安宿で、丼いっぱいの漬物が美味かった。
時間がある若い頃に、どんな旅をするかで人生に何らかの影響がある人と、何も感じない人もいるだろう。
旅に出たら、目新しい何かを見つけると郷愁のようなものを感じられる。
元気なら今でも行きたいものだが、行くに行けない情けなさよ。