中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

まだ変化するコロナウイルス

新型コロナウイルスはデルタ株と言う強烈な変異を遂げ感染を世界中で拡大している。

アメリカ政府が18の情報機関に命令して新型コロナウイルスがどこから発生したのを調査させた結果が先日纏められて発表された。

それには新型コロナウイルスがどういう経緯でどこで発生したのかを確認できなかったという報告内容だった。

アメリカと中国がお互いに責任を擦り付けてきた結局はわからないと言う結末になっている。

ウイルスの発生から時間が経つごとに原因を探ることが難しくなる。

 

さて、ウィルスというのは世界中の至る所にいっぱいいるものなのです。

今回の新型コロナウイルスが突然に現れたので、ウィルスというのはめったにないもののように思われてしまいますがそうではありません。

言い換えるならば将来的にもっともっと恐ろしいウイルスが私たちを襲ってく可能性は大きいのです。

ウィルスの中でも今回の場合はコロナウイルスでした 。

コロナウイルスは写真でご存知のように突起を持っています。その突起が王冠のように見えるのでコロナウイルスという名がついているのです。

これまでに有名なコロナウイルスはMARS とSARSでした。

どちらも致死率が高く人々を恐怖に陥れましたが、ワクチンが完成する前にどちらも姿を消していきました。

自然の中には数え切れないほどのウイルスがいるのですが、そのウイルスと多くの接点を持っているのがコウモリです。

コウモリというのは不思議な動物で、そのようなウイルスと接触しても病気にならないのです。 そのことを非病原性と言います。

 

マーズの場合はコウモリがウイルス接触した後にヒトコブラクダに感染させ、ヒトコブラクダから人間に移ったと推測されています。

SARS の場合は同じようにコウモリからハクビシンに移り、ハクビシンを食べた人間に感染したのだと推測されています。

このようにウイルスから直接人間に移るということはなく、多くの場合コウモリを経てなんだかの動物を経て人間にうつるのです。

人間にうつても他の人間にうつるとは限りません。 動物から人間にウイルスがうつたということは過去にたくさんありますが、ヒトからヒトへうつるということは滅多にないのです。

今回の新型コロナウイルスは MARSー2という正式名称がありますが、マーズから変化したという意味ではないのです。

ここで私が想像するのは、非病原性のコウモリの体内でウイルスが変異することがないのだろうかということです。

もしウイルスがコウモリの体内で変異を起こすとするならば、とんでもないウイルスを作り出してしまうかもしれません。 ただここで問題なのはウイルスにとってコウモリは宿主と言えるのかどうかです。

コロナウイルスは宿主の細胞の中に入って増殖をするのですからコウモリが宿主でないならば、コウモリはただの接点というに過ぎませんからコウモリの中で変異するということは考えられません。

 

とにかくコウモリから何かの動物を経て新型コロナウイルスが人類に災難を起こしていることは間違いありません。

人類は新型コロナウイルスにとっての宿主です。 だからといって一人の人間の中にいつまでも生きていられないのが新型コロナウイルスです。

 

人間の体内に入り、スパイクと言われる突起を使って人間の細胞の中に入ります。 ひとつの細胞に入るのではなくたくさんの細胞に入るのです 。

人間を発病させ、苦しめようとして入ってくるのではなく、ウイルスが生き延びるためには細胞の中で増殖する必要があるからです。

その繰り返しが感染拡大を起こしているわけですから人々があっちこっちに移動するということは、ウイルスにとってはとてもラッキーなことなのです。

人が動けばウイルスも動けますし、宿主を探す手間も必要なく生き残れるわけです。

新しい宿主に取り付いてまた新しい宿主を見つけていくことができるからです。

そういうウイルスのことを知ってか知らずか人々は動き回ります。 不要不急の場合にも人々は快楽を求めて動き回ります。

人間がそれぞれの欲求に駆られて動き回る以上は、いつまでたっても新型コロナウイルスは生き延びていけるわけです。

東京では感染拡大が下火になって来ています。

これは危険信号でもあるのです。 なぜかと言うと新しい変異種が既に生まれていて、その変異種に移り変わっていく過程とも受け止められるからです。

新型ウイルスが完全に終息するのかどうかまだまだ分かりません。

変異株がこれまでのものよりも弱くなると収束することも考えられますが,強くなっているといつまでも収束しないでしょう。