新型コロナウイルスの英国型や南ア型の変異が
恐れられている。 南ア型のほうが強力だという
ことではないと、南ア政府は否定している。
いずれにしても英国型は感染力がすごいことは
確かなようだ。 しかし、変異というのは感染者の
一人ひとりにも起こりうることなのだから、必ずしも
変異が強くなるとは限らないで、弱く変異する場合も
多く、弱く変異することで、やがて衰えて姿を消すと
いうことも過去のウイルスの場合にはよくあったことだ。
人間の場合も遺伝子というのは毎日どんどん細胞分裂の
際にコピーミスを起こしやすい。 このコピーミスが変異
というわけだ。コピーミスが何度も重なると「がん」になる
ことがある。だから「がん」とは細胞のコピーミスの連続で
発生したものだと単純に考えてもいい。 だからこそ、がんは
誰にでも起こりうるものであって、一部のがん以外は、外から
やってくるものではなく、自分の体内で発生するものだ。
ウイルスも遺伝子をもっている。人間の体内に入って遺伝子
コピーをやることによって生き永らえ、次の人間に乗り移っていく。
遺伝子コピーをやっている間にミスコピーが起こるのだが、
その際に、強力型に変異するのと弱力化するものもあるというわけだ。
日本でも東京型とか埼玉型とか言われるものがある。特に協力と
いうわけではないが、変異型は新しいだけに感染を引き起こしやすい
ともいえる。感染症研究所が、もっと日常的に各地にウイルスを集めて
分析をしてくれればよいのだが、それをやらないのが日本という国だ。
命令、指示がないと動かない。