中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

大量変異の仮説と今後の備え

オミクロン株は変異が多いことでも特異とされています。

そう簡単に変異は起きるものではないからです。オミクロン株には50の変異部分があると言われ、その内30箇所が感染に関係のあるスパイクタンパク質の変異なのです。

この変異によって、人体に容易に感染させる能力を得たようで、感染力が増し感染スピードも上がっています。

ウイルスが変異するのは人体に入ってからゲノムを分解する際のコピーミスによって起こります。

普通は人体からの攻撃を避けながら短時間で行うために一人の人体の中で、多くの変異を起こすことができないのです。

それが、謎となっています。どうして一気に多くの変異が起こったのかと。

変異を起こしたウイルスが隣の人に入り、その隣人にもという急激な連鎖による変異などは現実的には考えられません。

そこで登場したのがHIVなどの免疫不全の患者に感染したウイルスが、体内からの攻撃を受けないためにながらく生存して、その体内で一気に50箇所もの変異を遂げたのではと考えられているのです。

変異の謎は、この仮説でほぼ納得できますが、毒性などの解析は、まだ判明しておりません。

一つのウイルスの解析に約3週間も要すると云うのも、変異部分が多すぎるからでしょう。

ワクチンメーカーは、この変異種+今後変異が起こる部分を含めての新しいワクチン作りに取り掛かるべきでしょう。

3回目の摂取で抗体が24倍に増えるそうですが、それでもオミクロンには十分ではないとされています。

解析が終わって、製造が始まり、市場に出てくるのは来年の3月以降になるでしょう。

それまでは、3回目の接種を受けてつなぎとしなければならないようです。

世界のすべての人がワクチン接種をするまでは、

今後長らく、このようなことを繰り返すことになる可能性があります。

目には見えないけれど、ウイルスは現存し、重武装して攻めてくるのですから、マスクで防ぐことしか防御するすべがありません。

程度の良いマスクを準備しておきましょう。