中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

専門家だけじゃなく、素人も役に立つはずなのだが

 変なタイトルをつけてしまった。誤解されるかもしれないと・・思ったり。

何事も、専門家という人たちは、その道について明るい。それだけの

学問を習得しているのだから、素人と違って桁外れの知識を持っている。

だが・・時として・・素人がすごい発想をして、成功に結び付くということも

少なくはない。予見という点では専門家よりよく見えるかもしれない。

専門家でも一寸先は闇という人もいるだろうし、素人でも千里眼の人が

いるだろうし、そこが世のなかの面白いところである。 

 妙なことをたとえ話にするが・・まあ・・ちょっと読んで下さい。

日露戦争のとき、旅順の203高地にあるロシアの要塞に対して自殺的と

思える肉弾戦の突撃だけを繰り返して多くの将兵を犬死させたのが乃木希典

将軍(のちに明治天皇の殉死して神様となっている)が軍司令官に、ドイツ留学

の経験のある伊地知参謀長の組み合わせの日本陸軍だった。

副官の伊地知さんがよくなかったということもあるらしいが、現場の指揮官は乃木

将軍だった。 屍を重ねるだけの攻撃をみるに見かねた海軍から、二等巡洋艦

丸裸にして、砲術士官をつけて、大砲すべてを提供するから、大砲を丘に上げて

使えば陸軍の野砲とは違ってロシアの要塞を破壊できると提案したが、陸軍と海軍の

壁があったのか、申し出は入れられず・・肉弾突撃を繰り返して、ますます将兵

犬死させてしまった。ロシアの要塞に、かすり傷さえつけることもできなかったという、

惨澹なる有様だった。要塞を破壊せねば、この戦争は負けたも同然だというのに

手も足も出せなかったのだった。 

 それを見かねた児玉源太郎さんが、三浦半島観音崎に何門も据えられて

いた大砲を無理やり203高地の麓まで引きずって行き、勝利に導いた。

児玉さんは、砲兵出身で大砲のことも、そんな重い大砲を移動する中国まで運ぶ

手段さえ知らないという人だった。立場的に前線に出ることはできたが

攻撃の専門家でもない。しかし、すべてがこの児玉さんの決心で要塞を破壊し、

日本海海戦ではバルチック艦隊日本海軍が勝ち、日露戦争勝利者となった。

うまく借金ができたとか、軍艦をアルゼンチンから譲ってもらえたとか、英国の隠れた

支援があったとか・・すべてが、間一髪の紙一重の勝利ではあったが、黄色人種

白人種に勝利した世界的な出来事として、世界中の有色人種が喜ろこんだ。

 児玉源太郎さんは、その後に台湾統治にも大成功を収めている。 彼は政治家

でなく軍人だという点では、素人なのだが・・・素人ゆえの大胆さが心地よいほどだ。

 さて・・・マイクロソフトビル・ゲイツは5年前に「今後1000万人以上の命を

落とすとすれば、戦争ではなくウイルスの可能性が高い」と警告している。

彼はすぐれた人物だが・・感染症の専門家ではない。 ビル・ゲイツ氏の5年前の警告を

深く受け止めた人がどれほどいたのだろうか? そして、だれが備えていたのだろうか?

 たぶん・・ あなたも素人でしょう・・・が、だからこそ・・素晴らしい発想があるかも

知れませんよ!!! なんでもやってみましょう!! 言ってみましょう! 案外・・

身近なところに新型コロナウイルス対策があるかもしれません。