最大の軍需産業10社
1位:ロッキード・マーティン
軍需産業ランキングでは2010、2011、2012、2013、2014年と不動の
トップを突き進む名実ともに世界最大の軍需企業。兵器の売上高は
総売上高の82%にも及び、その額およそ374億ドル。
2位:ボーイング
世界的に知られた航空機メーカー。エアバス・グループとともに民間
旅客機市場を二分する巨大航空機メーカーである。軍用部門は全売上の
31%。航空機だけでなく、ミサイルや攻撃ヘリなども開発している。
3位:BAEシステムズ
欧州最大にして、世界トップ3に常にランクインするイギリスの巨大
軍需産業。ボーイングを抜いてランキング1位になったこともある。
2014年の兵器売り上げは257億ドルで総売上の94%を占める。
4位:レイセオン
1991年の湾岸戦争で名を馳せたパトリオットミサイル(MIM-104)で知られる。
こちらも総売り上げの94%(213億ドル)が兵器の売り上げからなる純度の
高い軍需企業。ミサイルに関しては随一で、ミサイル自体の開発からミサイル
防衛やレーダー関連などでも評価が高い。
5位:ノースロップ・グラマン
兵器売り上げ高は196億ドルで総売上の82%を占め、航空機・人工衛星・
ミサイルなどを作る巨大軍需企業。かつては世界最大ともいわれるニミッツ級
航空母艦を建造できる唯一の造船所であるニューポート・ニューズ造船所なども
擁する造船会社だった。
6位:ゼネラル・ダイナミクス
兵器売り上げ高186億ドルで6位に付けるのは1899年から米海軍向けに潜水艦や
対潜ミサイルなどを製造していたエレクトリック・ボートを前身とする重機械
コングロマリット。宇宙防衛から造船と多岐にわたり、アメリカの国防の主力
戦力を担う。バージニア級原子力潜水艦などを建造するほか、陸では米陸軍の
主力戦車であるM1エイブラムス戦車などを開発している。
7位:エアバス・グループ
兵器売り上げ高144億ドルで7位に付けるのはボーイングと世界の航空機市場を
二分する存在であるエアバス・グループ。
8位:ユナイテッド・テクノロジーズ
航空機エンジンから燃料電池など軍需・民生、大きなものから小さなものまで
さまざまな事業を行うコングロマリット。航空用ジェットエンジンの製造を行う
部門であるプラット・アンド・ホイットニーは同分野の世界三大メーカーの一角。
9位:フィンメッカニカ
日本人にはあまり馴染みがないかもしれないイタリアの兵器メーカー。
航空分野や宇宙分野、防衛システムやミサイルシステムでは世界でもトップクラス
。2014年6月には、ヘリコプター50機を中国に輸出し、販売やメンテナンス、
訓練で協力することを発表している。
10位:L-3コミュニケーションズ
兵器売り上げ98億ドル、総売上に占める割合81%という純度の高い軍需産業。
ロッキードがマーティン・マリエッタと合併した際に、幾つかの部門が分離
される中で設立された。、さまざまな方面から軍事をバックアップする企業。
軍事教練請負や戦地での後方支援を行う民間軍事会社的な部門もある。
ちなみに、同ランキングで日本企業は21位に三菱重工(前年28位)、
50位に川崎重工(前年49位)、70位にIHI(前年62位)、75位に三菱電機(前年69位)、
77位にNEC(前年94位)と5社がランクインしている。