中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

発達障害児は、どんどん増えるのはなぜ?

 発達障害という言葉が珍しいものではなくなってきた。

そしてまた、発達障害児が増えていることも明らかになってきた。

以前は15人に1人の割合だといわれ30人クラスに二人程度だと

されてきた。 30年以上まえの45人学級では3人はいたという

計算で、ほぼその数字が正しかったのではないかと思える。

 文科省は中学から高校進学の際に93%~94%しか受け

入れない。生徒数が大幅に少なくなっている現在も基本的には

変わっていない。だから、受け入れてもらえなかった15才は

落ちこぼれといわれたが、落ちこぼれではなく「落ちこぼされた」

のだった。わたしはこぼされた15歳を何とかして進学させようと

作った高校がある。その時に、私があけた風穴が、その後に多くの

15歳を救う道となった。 だが当時に比べて発達障害児が増えてきて

いる。なぜなのだろうか? 

 断言を許してもらうなら、親がダメになっちゃったということだ。

子どの親たち世代が、その親たちから、ちゃんとした家庭教育を

受けてこなかったツケが今の子供たちの中に発達障害児をおおく作る

結果になっているのではないかと考えている。

いうなれば、家庭教育というものが忘れられている、なくなっている

ような中では子供は育たないといえるかもしれない。それでも育って

いる子供は、親が偉いのではなく、子供が偉いのだといってよい。

 家庭教育がおろそかにされ、学校が保育所のように思われ、「しつけ」

も学校で行ってくれるものと思っている親が増えるほど、教師への負担

が多くなり、良い教師が育たない環境が生まれる。

そこにスマホ時代が到来した。ますます、家庭教育など行われない。

家庭教育とは何かも知らない親が多すぎる。スマホに子守を任せて

自分は「時短家電」で自由を楽しむ。これじゃますます発達障害児が増

えるだろう。子供をちゃんと育てなければ、親たちは、自分が一生苦労

するかもしれないことに気付かずに、子供を放置しているにさえ思える。

まず家庭教育は3歳までが大事だ。10歳~15歳までに子供に自立心を

確立させなければダメなのですが、いまの親たちの多くは、それができ

ないのでしょう。もっと親たちに賢くなってほしいのですが・・。

先日のことですが、子供たちを叱らないで、子供たちに「能動的な

質問が出来るように訓練してほしい」といったところ、能動的な

質問ってどういうことかわからない・・と言われた。そこから

親たちに考えてもらわなきゃ・・と言うことなのだ。

「子育てほど難しいものはない」(1)~(3)にも書いたので

重複は避けますが一つだけ付け加えます。

家庭で子供に家事の手伝いをさせないような親はダメです。その

ような人は、犬を飼ってもダメだと思います。犬を散歩している

人を視ていて、この人は子育てもできないだろうなってわかります。

なぜかといいますと・・犬の場合は、散歩の折に飼い主が引っ張られて

歩くようなことは、3分か5分で止めさせることが出来るのに、それが

出来ない人だと言うことですから。犬を叱ったり、叩いたりしなくても

短時間でリード一を引っ張らなくなるのですから。犬と心を通わせれば

簡単なんです。 こどもと犬を同次元で考えているのではありませんよ。

一つの喩です。