フランシスコ教皇によるミサが東京ドームで行われ5万人が参加した。
カトリックの信者なら、こんな機会を逃すはずがない。熱気で包まれて
いたという雰囲気が伝わってくるようだ。
核を持つのも核の傘に入るのも倫理にもとると明言されたことに賛意
と敬意を表したい。それでも、世界の多くの政治家たちは教皇の言葉に
耳を傾けないだろう。それが現実という世界の難しさであり、人間の
愚かなところでもある。人間は基本的に悪魔なのかと思えるのが戦争で
あり、戦争で核兵器を使う(指示する)人の凶悪さだと思っている。
トランプ氏のような政治家(かれは本当の意味において政治家とは
言い難いが)たちや指導者たちが世界的な広がりをみせている今日、
右とか左とかではなく、強者側と弱者側に分けられていくのではない
かと思っている。そういう中で、宗教の持つ意義は大きいとは思う。
ただ、宗教も利用されやすい・・と言う現実(トランプの場合もある
ように)をみれば、宗教家はもっとしっかりしなければならない。
私は25年も前?になるが、バチカンのクリスマス・ミサに参加
したことがある。時の教皇様と手が触れ合うほどの場所に座っていた
ことを思いだしながら、今夜の東京ドームでのミサに参加された人たち
の感動や、いかばかりかと想像している。
フランシスコ教皇は、ミサに先立ち、午前11時頃、燃料電池車で皇居を
訪問した。陛下との面会では、長崎・広島への訪問や環境問題などで話が
弾み、教皇からこのような言葉があったという。
「私は幼少の頃より日本の天皇家に対して尊敬の念を抱いていました」と。