青春とは何歳から何歳までを言うのかは定かに知らないが、
ざっと言えば、私の青春時代は雨露を凌ぐために生きた時代だった。
若い人たちに、以上のような言い方をすると「雨露をしのぐ」という
意味が分からないという。そうかぁ~と思ってしまう。今の人たちは
恵まれているんだね。 その日食べる物を得る、その日、雨や夜露に
当たらない場所に住める・・これって、あたりまえではなく、自助努力
しないと獲得できなかった私の青春時代だった。 こんな話をすると、
気の毒に・・と思われても困る。 そんな日々があったからこそ、強い
人間になれた。笑いを忘れない人になれたと思っている。 自助努力を
する人が少なくなった。甘えていても生活できる世の中になった。気の毒
な人たちに救いの手を差し伸べる人たちが多くなった。良い意味では住よい
社会になったと言えるかもしれないが、なぜか住みにくい時代になったと
言う声も聞こえる。 どうしてだろうか? 私の若いころには、富が今ほど
偏在していなかったから自助努力しようと頑張ることができたのかもしれない。
今は、世の中の富が僅かの人たちに握られていて、望みと言うものが消えかかって
いる。 アメリカンドリーム的なものがなくなりつつある。 本家のアメリカでも
ドリームが消えかかっている。それでは若者に夢を持たせてやれないだろう。
その日、その日のために辛い思いをした青春時代を思い出しながら書いている
内に少し横道にそれた。